椎間板ヘルニアで、日常生活に不安が生まれていませんか

✅杖がなければ歩けないほど、お尻と脚が痛い。
✅体を前に倒すのが辛い。
✅咳やくしゃみ、トイレでいきむと痛みが足にまで響く。
✅病院でもらう痛み止めが手放せない。
✅整骨院やマッサージに通っても一向に改善しない。
✅トイレでいきむことが出来ず切れ痔になってしまった。
✅度々ギックリ腰を起こし下肢にまで痛みが出るようになった。
椎間板ヘルニアは初期の段階では腰部の痛みを主に発し、進行するとお尻から脚にかけてビリビリとしたシビレや神経痛のような症状に中心が変わっていくことがあります。
整形外科などで処方される痛み止めの薬、電気療法や温め、マッサージといったリハビリでもなかなか改善効果が出ず、一時的に楽になってもまた症状が戻ってしまうこともあります。
しかし、椎間板ヘルニアの原因を適切に見極め、症状や状態に合わせた施術や運動指導、生活習慣の見直しなどアフターケアを行うことで、再発を防ぎながら快適な生活を取り戻せる方も多くいます。
椎間板ヘルニアの原因について

椎間板は中の水分が80%を占めるゼリーでできていて、その周りを取り囲む繊維状の軟骨で出来ています。
人間の体は通常、性別を問わず19歳までは必要に応じて椎間板の中に水分が供給されていますが25歳を超えると水分は減少に転じます。
それゆえこの疾患はだれもが発症する可能性があり、特に40歳を超えると水分の減少は激しくなります。
水分が減少すると背骨や関節への衝撃を吸収する機能が低下し、椎間板自体に負荷がかかり摩耗も起きやすく、慢性的腰痛を持っている場合はさらに椎間板への負担が強くなります。
また、背中の筋肉は背骨を支えていますが、疲労がたまり働きが悪くなると椎間板を圧迫します。そうなると椎間板は中の圧力が増えゼリーが外に出ようとします。
初めは椎間板が外にポコッと膨らむだけですが負担を繰り返した状態で何か急激な負荷が瞬間的にかかると外側の繊維がとうとう内側まで破れ、中のゼリーが外に飛び出し神経を刺激して強い痛みやしびれが出ることがあります。
また、外側の繊維に傷がつくとそこに炎症が起きて痛みが出ることもあります。
椎間板の摩耗や変形は20歳代で3割、70歳代で9割と加齢に伴って増加し、中には3歳ですでに出ていたという報告例もあります。
椎間板ヘルニアの方は「飛び出した椎間板が神経を刺激して、痛みが出る」といわれています。
そこで、神経を刺激しないようその飛び出した椎間板を取ってしまう手術が行われることもあります。

しかし、椎間板が飛び出していも、全く痛みがない方もいることが研究で報告されています。
1990年、米国ジョージワシントン大学のスコット・D・ボーデンらの研究において以下のような報告が発表されています。「過去に一度も腰痛を経験したことが無い人を、MRI検査において調べたところ、60歳以下で痛みなど症状のない人の1/5にヘルニアが認められ、半数の人に椎間板の突出(膨隆)が確認された。また60歳以上では1/3の人に、椎間板ヘルニアが存在し、80%近くの人に、椎間板の突出(膨隆)が確認された。」
また、「1995年スイスのニコライ・ブースらが国際腰椎学会で腰痛の無い20〜80歳代に人に腰椎MRIを行い、椎間板の異常を検証したところ、無症状の76%に椎間板ヘルニア、85%に椎間板変性がみられ、60歳以上では約76%に異常が確認されました。この研究は腰痛研究で最も権威あるボルボ賞を受賞しています。」
これらの研究から、椎間板ヘルニアや変性は腰痛もない人にも多く見られ、必ずしも腰痛の直接的な原因とは限らないことが明らかになった。
そうすると椎間板が飛び出ても、痛みが出る人と出ない人の違いは一体何なのかということになりますが、その一因として筋肉の柔軟性や緊張状態が関係していると考えられています。
現在では、椎間板ヘルニアと腰痛や神経症状との関係はさまざまな見解があり画像上見つかったとしても必ずしも一致していません。前述のように椎間板ヘルニアがあっても腰痛や神経症状が出ない人や、手術を受けても症状の改善が十分でないケースもあります。
全てではありませんが、椎間板ヘルニアの症状は筋肉の緊張や血流の低下などが影響している場合も多く、逆に言えば筋肉の柔軟性が保てれば症状が出にくい状態を維持しやすくなります。
椎間板ヘルニアへの負担を減らし、快適に動ける身体へ

椎間板に負担をかけている筋肉を見つけ出し、その筋肉が本来の働きを取り戻せるように整えることが大切で、これはただ単にマッサージで揉んだり、ストレッチをすれば良いということではありません。
また、負荷がかかった椎間板をできるだけ負担から解放するためそれに、関係する関節の動きを整え椎間板へのストレスを軽減していくことが大切です。
それから、椎間板自体に傷がついて強い症状がある場合は、椎間板の回復を促すために体を休ませてあげることも重要です。椎間板を修復している間にも負荷がかかり続けると修復が遅れたり炎症が続いてしまうこともあります。
そのためには、椎間板に負荷がかからないような姿勢、体の動かし方、筋肉や関節の柔軟性を保つことがとても重要になってきます。

また、痛みを感じている部位とは別のところが原因であることも少なくありません。
例えば、体を前に倒す動作時に股関節や太ももの後ろの筋肉が柔軟であれば、スムーズに体を前に倒すことが出来るのですが、硬くて動きが悪ければ腰ばかりを使ってしまい、結果的に腰に負担がかかってしまうことがあります。
当院では、施術の他にご自宅で毎日続けられるよう簡単なセルフケアや日常の身体の使い方の改善にも、工夫しながら身体が回復しやすい状態へ導くお手伝いをしています。


