首が動かしにくいと、振り向く、周囲を見る、車を運転するなどの日常動作にも不便が出てきます。ここでは、首の動く範囲や左右差などについて、よくある疑問にお答えします。
- 首が動かしにくくなるのはなぜですか?
-
首の筋肉が硬くなっているだけでなく、首の関節や背中、肩甲骨などの動きも関係します。
首を動かすときは、首だけが単独で動いているわけではありません。例えば後ろを振り向くときには、首と一緒に背中も回ることで大きく振り向くことができます。
そのため、背中の動きが悪くなると、その分まで首が動かなければならず、首が硬い、回しにくいと感じることがあります。
- 首にあまり痛みがなくても、動かしにくくなることはありますか?
-
あります。痛みが強くなくても、首を動かす範囲が少しずつ狭くなっていることがあります。
長時間同じ姿勢が続くと、普段よく使う範囲だけで首を動かすようになり、使わない方向への動きが少なくなります。
以前なら楽に後ろを振り向けたのに身体ごと向くようになった、左右を見る範囲が狭くなった、といった変化で気づく方もいます。
- 首を左右に動かしたとき、片方だけ動きにくいのはなぜですか?
-
左右で首や背中の関節の動き、筋肉の硬さなどに差があることが考えられます。
例えば、仕事中にいつも同じ方向を向く、テレビやパソコンを斜めから見るなど、毎日の身体の使い方に左右差があると、動かしやすい側と動かしにくい側ができることがあります。
左右で差があるからといって、動きにくい側だけを強く伸ばせばよいとは限りません。
- 首を動かすと途中で引っかかるように感じるのはなぜですか?
-
首を動かしている途中で、関節や周囲の組織が滑らかに動かない部分があると、詰まる、引っかかると感じることがあります。
身体はその部分を避けるように、別の動きやすいところを使って動作を続けることがあります。そのため、最終的には首を回せても、途中だけ動きが止まるように感じることがあります。
勢いをつけて引っかかりを越えようとすると、その場所ではなく周囲に余計な負担がかかることがあります。
- 首が動かしにくいときは、無理に首を回した方がよいですか?
-
痛みや強い引っかかりを我慢してまで、無理に回す必要はありません。
動きにくい方向へ勢いをつけて何度も回すと、本来動いてほしい部分ではなく、もともと動きやすい部分ばかりが余計に動いてしまうことがあります。
自分で動かすのであれば、勢いをつけず、楽に動かせる範囲をゆっくり往復する程度から始める方が安全です。
- 首を揉むと楽になるのに、また動かしにくくなるのはなぜですか?
-
揉むことで筋肉の緊張が一時的にやわらいでも、首が動きにくくなった理由そのものが残っていることがあるからです。
例えば背中が動きにくい状態では、本来背中が受け持つ動きまで首が補うため、首の筋肉に再び負担が集まりやすくなります。
揉むとその場では楽になるのに、しばらくすると同じところが硬くなる場合は、首の筋肉以外にも負担を繰り返す理由がないか考える必要があります。
- 年齢とともに首が動かしにくくなるのは仕方がないですか?
-
年齢だけで決まるものではありません。
年齢とともに関節や筋肉の柔軟性が変化することはありますが、身体を動かす機会が減ったり、長年同じ姿勢や動作を続けたりすることも首の動く範囲に影響します。
実際にどの程度動かせるかには個人差があるため、年齢だけを理由に最初から諦める必要はありません。


