変形性股関節症と言われても、実際に股関節がどうなっているのか、これからどうしたらよいのか分からない方も多いと思います。ここでは、変形性股関節症についてよく聞かれる疑問にお答えします。
- 変形性股関節症とはどのような状態ですか?
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簡単にいうと、長年使ってきた股関節に負担が積み重なり、関節の形まで少しずつ変わってきた状態です。
股関節は、骨盤のくぼみに太ももの骨の丸い部分がはまり、その中で滑らかに動いています。その間にある軟骨がすり減ってくると、関節のすき間が狭くなり、さらに進むと骨の形にも変化が現れます。
ただし、「変形している=ずっと痛い」ということではありません。実際の痛みには、関節の動きや周囲の筋肉なども関係します。
- どうして変形性股関節症になるのですか?
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股関節の一部分に長年負担が集中していることが大きく関係します。
例えば、もともと骨盤側の受け皿が浅い股関節では、体重を受ける面が小さくなります。同じ体重でも狭い範囲で支えることになるため、その部分へ負担が集中しやすくなります。
そうした状態で何年、何十年と立ったり歩いたりすることで、少しずつ軟骨や関節に変化が起こります。過去の股関節の病気やけがなどが関係することもあります。
- 変形性股関節症になると、どこが痛くなるのですか?
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よく痛みが出るのは、足の付け根や鼠径部です。ただし、お尻や太もも、膝のあたりまで痛くなることもあります。
股関節は身体の深いところにあるため、「ここが股関節です」と指一本で示せるような痛みばかりではありません。
足の付け根が痛い、お尻が痛い、太ももまで重く痛むなど、人によって感じる場所に違いがあります。
- レントゲンではかなり変形していると言われました。やはり痛みも強くなるのでしょうか?
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変形が強いからといって、必ず痛みも強いとは言えません。
実際には、レントゲンで変形が見られてもそれほど痛くない方もいます。反対に、変形はそれほど強くないのに痛みが強い方もいます。
これは、痛みが骨の形だけで決まるものではないからです。股関節の動きが悪くなっている、関節の周囲が硬くなっている、特定の場所へ負担が集中しているなど、今の身体の状態も痛みに関係します。
そのため、画像だけを見て「これだけ変形しているから痛くて当然」と考える必要はありません。
- 変形性股関節症は、これからどんどん悪くなってしまいますか?
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変形性股関節症は少しずつ進行することのある病気ですが、診断されたからといって、短期間で必ず悪くなっていくわけではありません。
大切なのは、今の股関節にどのような負担がかかっているかです。動きが悪いまま同じ場所へ体重が集中していれば、その部分には繰り返し負担がかかります。
反対に、股関節の動きや身体の使い方を見直し、負担をできるだけ一か所へ集中させないことは、今ある股関節を使っていくうえで大切です。
- 変形性股関節症でも歩いたほうがよいですか?
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「変形しているから歩かないほうがよい」ということではありません。痛みが強くならない範囲で歩くことは、股関節を動かし、脚の筋力を保つためにも必要です。
ただし、痛いのを我慢して歩き続けるのは別です。例えば、歩き始めは大丈夫でも30分すると痛みが強くなるのであれば、今は30分が多すぎる可能性があります。
その場合は時間や距離を減らします。何歩歩けばよいと一律に決めるのではなく、「歩いたあとに痛みが強くならない量」を一つの目安にしてください。
- 変形性股関節症と言われたら、いずれ手術になりますか?
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変形性股関節症になった方が、全員手術になるわけではありません。
レントゲンで変形があっても、痛みがそれほど強くなく、普段の生活ができている方もいます。その場合は、すぐに手術という話にはなりません。
反対に、痛みが強くて歩くことが難しい、日常生活にも大きな支障があるといった状態では、人工股関節などの手術が選択肢になります。
つまり、「どのくらい変形しているか」だけではなく、「その股関節でどのくらい生活できているか」も手術を考えるうえで重要になります。
- 変形性股関節症に対して、施術では何ができるのですか?
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変形した骨そのものを元の形に戻すことはできません。当院で考えるのは、変形がある股関節にできるだけ余計な負担をかけず、今ある関節を動かしやすくすることです。
股関節がうまく動かなければ、骨盤や腰を必要以上に動かして補ったり、反対側の脚へ体重を逃がしたりするようになります。その状態が続けば、股関節だけでなく身体のほかの部分にも負担が広がります。
そのため、股関節だけを強く揉んだり無理に動かしたりするのではなく、股関節の動き、周囲の筋肉や筋膜、骨盤や腰の動きなどを確認し、その方が今持っている股関節をできるだけ使いやすい状態へ整えていきます。


