股関節の動く範囲にはもともと個人差があります。そのため、身体が硬いから悪い、柔らかいから良いというものではありません。大切なのは、以前と比べて動かしにくくなったのか、左右で大きな違いが出てきたのか、日常生活に支障があるのかを見ることです。ここでは、股関節の動かしにくさについてよくある疑問にお答えします。
- 股関節が動かしにくいのは、身体が硬いからですか?
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身体の硬さだけで決まるものではありません。股関節の動く範囲には、生まれ持った関節の形などによる個人差があります。
もともと大きく開く人もいれば、あまり開かない人もいます。その範囲で問題なく生活できているのであれば、無理に柔らかくする必要はありません。
一方、以前はできていた動きがしにくくなった場合は別です。筋肉や関節周囲の硬さだけでなく、股関節の中で行われる滑りや回る動きが少なくなっていることなども考えられます。もともとの硬さなのか、以前より動かなくなったのかを分けて考えることが大切です。
- 股関節に痛みはないのに、以前より動かしにくくなることはありますか?
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あります。痛みがなくても、以前より股関節の動く範囲が狭くなっていることがあります。
変化がゆっくりだと本人は気づきにくく、股関節が動かない分を腰や骨盤の動きで補いながら生活していることもあります。
以前より靴下を履きにくい、床に座りにくい、脚を組みにくいなど、痛くはないけれど以前できていた動作がしづらくなった場合は、股関節の動きが変わっていないかを見る一つの目安になります。
- 靴下や靴が以前より履きにくくなったのは、股関節が動かしにくくなったからですか?
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股関節の動きが関係していることがあります。
靴下や靴を履くには、股関節を曲げるだけでなく、太ももを開いたり向きを変えたりして、足を身体へ近づける必要があります。
股関節の動きが少なくなると、代わりに腰を大きく丸めたり、身体を横へ傾けたりしないと足へ手が届きにくくなります。特に以前は普通にできていたのに片側だけ履きにくくなった場合は、左右の股関節の動きも確認したいところです。
- あぐらをかくと片方の膝だけ高くなるのは問題がありますか?
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片方の膝が高いというだけで、問題があるとは限りません。股関節の形や動く範囲にはもともと左右差がある人もいるためです。
以前から左右差があり、痛みもなく日常生活に困っていなければ、無理に左右を同じにする必要はありません。
反対に、以前は左右同じくらい開いていたのに片方だけ開きにくくなった、痛みや詰まりを伴うようになったという場合は、股関節の動きに変化が起きていないか確認した方がよいでしょう。
- 股関節が動かしにくいのは、変形しているからですか?
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動かしにくいというだけで、股関節が変形しているとは判断できません。
骨の形の変化によって動く範囲が狭くなることもありますが、筋肉や関節周囲の組織が硬くなっている場合や、関節の滑りや回る動きが少なくなっている場合でも動かしにくさは出ます。
以前から同じくらい硬いのか、それとも最近になって動く範囲が狭くなったのか、さらに痛みや詰まりを伴うのかによっても見方は変わります。
- 股関節が動かしにくくなってから、腰まで疲れやすくなったのは関係がありますか?
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股関節の動きが以前より少なくなっている場合は、腰への負担が増えることがあります。
例えば股関節を十分に曲げられないと、前かがみになるときに腰を大きく曲げて補います。脚を横へ動かしにくければ、身体ごと傾けて動くこともあります。
このような動きが繰り返されることで、股関節そのものには痛みがなくても、腰やお尻に疲れや張りを感じることがあります。
- 股関節が硬い場合は、ストレッチをして柔らかくした方がよいですか?
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もともと股関節が硬いというだけなら、無理に柔らかくする必要はありません。
股関節の動く範囲には、生まれ持った関節の形などによる個人差があります。もともと動く範囲が狭い人が、柔らかい人と同じところまで動かそうとして強く伸ばすと、かえって股関節や周囲の組織へ負担をかけることがあります。
見るべきなのは硬さそのものではなく、以前より動かなくなった、左右差が大きくなった、痛みや詰まりが出る、日常生活で困るようになったといった変化です。柔らかくすること自体を目的にする必要はありません。


