骨盤のゆがみ

骨盤がゆがんでいると言われた、自分でも左右が違うように感じるという方は少なくありません。ただし、骨盤は立つ・座る・歩くといった動作に合わせて動くため、いつでも左右対称でまっすぐでなければならないわけではありません。ここでは、骨盤のゆがみについてよくある疑問にお答えします。

骨盤がゆがんでいるとは、どういう状態ですか?

一般に骨盤のゆがみと呼ばれているものには、骨盤の左右の高さや前後の傾き、ねじれなど、さまざまな状態が含まれています。

骨盤は一つの骨ではなく、左右の骨と仙骨などが組み合わさって身体を支えています。また、背骨や股関節ともつながっているため、立ち方や座り方、股関節の動きなどによって骨盤の位置も変わります。

そのため、骨盤のゆがみを単に骨がずれていると考えるのではなく、左右の位置や動き、体重のかかり方などを合わせて見ることが大切です。

自分で骨盤がゆがんでいるか分かりますか?

鏡を見ただけで骨盤がゆがんでいるかを正確に判断するのは難しいです。

ズボンのウエスト位置が左右で違う、片側の腰骨が高く見える、いつも同じ脚へ体重をかけるなどは左右差に気づくきっかけにはなりますが、それだけで骨盤そのものがゆがんでいるとは判断できません。

実際には、立った姿勢だけでなく、身体を動かしたときの骨盤や股関節の動き、左右の体重のかかり方なども合わせて確認します。

骨盤の高さが左右で違うのは、悪いことですか?

左右の高さが少し違うというだけで、悪い状態とは限りません。

人の身体にはもともと左右差があり、骨盤も常に完全な左右対称である必要はありません。痛みもなく、身体を問題なく動かせているのであれば、見た目だけを理由に無理に左右をそろえる必要はありません。

一方、以前より左右差が大きくなった、片側へ体重をかけないと立ちにくい、腰や股関節の痛みも伴うといった場合は、見た目の高さだけでなく身体の動きも確認する必要があります。

いつも片足に体重をかけて立つ癖は、骨盤のゆがみと関係しますか?

いつも同じ側へ体重をかけていると、骨盤もその側へ傾いた姿勢になりやすくなります。

ただし、片足に体重をかける癖があるから骨盤がゆがんだとは限りません。反対に、股関節や腰などが動かしにくいため、無意識に楽な側へ体重を逃がしていることもあります。

そのため、立ち方だけを直そうとするのではなく、なぜいつも同じ側へ体重をかけたくなるのかを見ることも大切です。

骨盤がゆがむと、腰痛や股関節の痛みが出るのですか?

骨盤の左右差や傾きがあるだけで、必ず痛みが出るわけではありません。

問題になりやすいのは、骨盤の動きや体重のかかり方が偏り、その分を腰や股関節などが繰り返し補っている場合です。

例えば片側へ体重がかかり続ければ、左右の腰や股関節で使われ方に差が出ます。そのため、骨盤の形だけを見るのではなく、実際に立つ・歩く・身体を動かすときに、どこへ負担が集中しているのかを見ることが重要です。

骨盤を整えても、また元に戻ってしまうのはなぜですか?

身体がそれまで慣れていた姿勢や動き方を続けていると、施術後も以前と同じ身体の使い方に戻りやすいためです。

長い間、片側へ体重をかける、身体をねじって座る、片方の股関節をあまり使わないなどの動きが続いていると、その姿勢が本人にとって楽な姿勢になっていることがあります。

そのため、骨盤だけを一度整えれば終わりではなく、股関節や背骨などの動きも含めて身体全体を見ながら、負担が一か所へ偏りにくい状態へ少しずつ変えていくことが大切です。

骨盤矯正をすれば、骨盤はまっすぐになりますか?

骨盤を完全に左右対称の位置へ固定することが、骨盤矯正の目的ではありません。

骨盤は身体の動きに合わせて傾いたり動いたりする部分なので、常にまっすぐな位置へ固定することはできません。また、もともとの身体の左右差まで無理に同じにする必要もありません。

大切なのは見た目をまっすぐにすることより、骨盤・股関節・背骨などが無理なく動き、立つ・歩く・座るといった日常動作で特定の場所へ負担が集中しにくい状態にすることです。

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