膝裏の痛み

膝の裏が痛むと、筋肉が張っているだけなのか、膝そのものに問題があるのか分かりにくいものです。また、痛みだけでなく、突っ張る、膨らんでいる、曲げにくいなどの症状が一緒に出ることもあります。

ここでは、膝裏の痛みについてよくある疑問にお答えします。

特にぶつけたりしていないのに、膝の裏が痛くなるのはなぜですか?

歩く、立つ、膝を曲げ伸ばしするといった普段の動作でも、膝裏には繰り返し負担がかかっています。

膝裏には、太ももの裏やふくらはぎから続く筋肉や腱があり、膝を曲げたり身体を支えたりするときに働きます。使い過ぎや身体のバランスの崩れによってこれらに負担が集中すると、ぶつけたり捻ったりしていなくても痛みが出ることがあります。

また、膝の中の腫れなどによって後ろ側に圧がかかり、膝裏が痛むこともあります。

膝裏が痛いというより、張る・突っ張る感じがするのは何ですか?

筋肉の張りだけでなく、膝が十分に曲がったり伸びたりしにくくなっているときにも、膝裏に突っ張る感じが出ます。

例えば、膝を伸ばしにくいと太ももの裏やふくらはぎにつながる部分が常に引っ張られやすくなります。反対に、膝の中が腫れて曲げにくくなると、膝裏に圧迫感や詰まった感じが出ることもあります。

そのため、「突っ張る=筋肉が硬い」とは限りません。

膝の裏が膨らんでいるように感じるのですが、何が考えられますか?

膝裏の膨らみにはいくつかの原因が考えられますが、その一つに、膝の関節から増えた液体が後ろ側にたまって袋状になるベーカー嚢腫があります。

この場合、痛みがほとんどなく膨らみだけ感じることもあれば、膝を深く曲げたときに突っ張ったり、圧迫される感じが出たりすることもあります。

ただし、膝裏の膨らみがすべてベーカー嚢腫とは限らないため、膨らみだけで判断することはできません。

膝に水がたまると、膝の裏まで痛くなることがありますか?

あります。膝の中で炎症などが起こって関節の液体が増えると、膝全体が張り、後ろ側にも圧迫感や痛みが出ることがあります。

そのため、膝裏だけが張っているように感じても、実際には膝の中の状態が関係していることがあります。

また、増えた液体が後ろ側にたまることで、膝裏に膨らみを感じる場合もあります。

膝裏からふくらはぎまで痛むのは、同じ原因なのでしょうか?

同じ原因とは限りませんが、膝裏とふくらはぎは筋肉のつながりがあるため、一緒に痛みや張りを感じることがあります。

ふくらはぎの筋肉の一部は膝より上までつながっており、歩く、階段を上る、つま先で踏ん張るなどの動作では膝裏にも力がかかります。

また、膝をかばった歩き方が続き、ふくらはぎに余計な負担がかかっている場合もあります。

膝裏が痛いときは、揉んだり伸ばしたりした方がよいですか?

痛む場所を強く揉んだり、無理に伸ばしたりするのは避けた方がよいでしょう。

膝裏には筋肉や腱だけでなく、血管や神経も通っています。また、膝の中の腫れによって後ろ側が張っている場合は、筋肉をほぐすだけでは解決しません。

軽く動かすと楽になる程度であれば問題になりにくいですが、押すと強く痛む、膨らみがある、動かすほど痛みが増す場合は、強い刺激を加えない方が安全です。

膝裏が痛い場合は、膝の裏だけを施術するのですか?

膝裏だけを施術するとは限りません。

膝裏の筋肉や腱に負担がかかっていても、その負担を作っているのが膝の曲げ伸ばしの悪さや、太もも・ふくらはぎの硬さ、股関節や足首の動きであることがあります。

そのため、痛む膝裏だけでなく、なぜそこへ負担が集中しているのかを確認しながら施術することが大切です。

膝裏からふくらはぎが急に腫れて痛くなった場合も、普通の膝痛と考えてよいですか?

急に腫れた場合は、普段の膝痛や筋肉の張りとは分けて考える必要があります。

特に、膝裏からふくらはぎにかけて急に強く腫れた、熱を持っている、赤くなった、今までにない強い痛みが出た場合などは、血管など膝以外の問題でも起こることがあります。

このような急な変化がある場合は、揉んだり様子を見続けたりせず、医療機関での確認を優先してください。

目次