膝が曲がりにくい

以前より膝が曲がらない、正座ができなくなった、深く曲げようとすると詰まるなど、膝の曲がりにくさで困る方は少なくありません。

ここでは、膝が曲がりにくいときに気になる疑問についてお答えします。

膝が以前のように曲がらなくなるのはなぜですか?

筋肉の硬さだけでなく、関節の動き、腫れ、関節周囲の組織の硬さなどによって、膝を曲げられる範囲が狭くなるためです。

膝は単純に折れ曲がるのではなく、太ももの骨とすねの骨が位置を変え、お皿も動きながら曲がります。この一連の動きが悪くなると、深いところまで曲げにくくなります。

また、痛かった時期に膝をあまり曲げずに生活していると、その状態が長く続いたあとに痛みが減っても、曲がりにくさだけが残ることもあります。

膝が曲がりにくくても、普通に歩けていればそのままで大丈夫ですか?

歩けるからといって、そのままでよいとは限りません。

歩行では膝を深く曲げないため、曲がる範囲が多少狭くなっても普通に歩けることがあります。しかし、曲がる範囲がさらに狭くなると、階段、しゃがむ、正座、靴下を履くなど、深く曲げる動作から不自由が出てきます。

以前より明らかに曲がらなくなっているのであれば、痛みの有無だけでなく、曲げられる範囲がさらに狭くなっていないかにも注意が必要です。

曲がりにくい膝をかばっていると、反対の膝にも負担がかかりますか?

片方の膝が十分に曲がらない状態が続けば、反対側へ負担が偏ることがあります。

例えば、椅子から立つときや階段では、曲がりにくい側を避けて反対の脚へ体重を多く乗せやすくなります。

最初は無意識にかばっていても、それが続くと左右で脚の使い方が変わり、反対側の膝や股関節に負担が集中することがあります。

膝が曲がりにくいと、太ももの筋肉を鍛えた方がよいですか?

筋力をつけることと、膝が深く曲がるようになることは別です。

太ももの筋力は、立つ、歩く、階段を上るなどには重要です。しかし、関節そのものの動きが悪くなっている場合は、筋肉を鍛えるだけで曲がる範囲が広がるとは限りません。

特に、深く曲げる運動をすると痛む方が、スクワットなどを繰り返して無理に鍛えると、膝への負担を増やすことがあります。

膝が曲がりにくいときは、サポーターをつけた方がよいですか?

サポーターをつければ、曲がる範囲が広がるわけではありません。

膝を支えることで歩行時の不安感が減ったり、動きやすく感じたりする方はいますが、関節や周囲の組織が硬くなって曲がりにくい状態そのものを、サポーターで元に戻すことはできません。

また、締め付けの強いものでは、深く曲げたときにかえって窮屈に感じることもあります。

曲がりにくい膝は、ストレッチで強く曲げれば柔らかくなりますか?

力任せに曲げれば、その分だけ柔らかくなるわけではありません。

筋肉や関節周囲の硬さが関係している場合は、痛みの出ない範囲から少しずつ動かすことで曲げやすくなることがあります。

一方、腫れている、途中で強く引っかかる、ある角度から鋭く痛むといった膝を強く押し込むと、刺激を増やしてしまいます。

曲げる練習をする場合も、痛みを我慢して限界まで押し込むようなやり方は避けてください。

何年も膝が曲がりにくいのですが、今からでも動く範囲が広がることはありますか?

長く続いているという理由だけで、これ以上曲がらないとは限りません。

筋肉や関節周囲の硬さ、関節の動きの悪さが大きく関係していれば、長期間曲がりにくかった膝でも動く範囲が広がることがあります。

一方、関節の変形が強い場合や手術後などでは、動かせる範囲に制限が残ることもあります。

そのため、長年曲がらないからと最初から諦める必要はありませんが、無理に曲げれば元に戻るというものでもありません。

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