靴と膝痛の関係

歩くときに身体と地面の間にある靴は、足だけでなく膝にかかる力にも関係します。

ここでは、膝が痛い方が靴を選ぶときや、普段履いている靴を見直すときに疑問に感じやすいことについてお答えします。

靴が合わないだけで膝が痛くなることはありますか?

靴が膝痛のきっかけや、痛みを強くする一因になることはあります。

歩くときは、かかとから足を着き、足裏へ体重を移し、最後につま先で地面を蹴って前へ進みます。

靴が足に合っていなかったり、靴底が硬すぎたりすると、この一連の動きがしにくくなります。その結果、歩き方が変わり、膝にかかる力も変わることがあります。

膝が痛いときは膝だけでなく、普段履いている靴も一度見直してみてください。

膝が痛いときは、クッション性の高い靴を選んだ方がよいですか?

クッション性だけで靴を選ぶ必要はありません。

ある程度のクッションは着地時の衝撃を和らげますが、柔らかすぎて足元がぐらつく靴では、かえって歩きにくくなることがあります。

反対に、靴底が硬すぎてほとんど曲がらない靴も、歩くときにつま先で地面を蹴りにくくなります。

適度なクッションがあり、足元が安定して、かかとからつま先まで自然に体重を移せる靴の方が歩きやすくなります。

靴底がすり減った靴を履き続けると、膝にも影響しますか?

靴底のすり減りが大きくなると、歩いたときの体重のかかり方が変わり、膝にも影響することがあります。

特に、かかとの片側だけが大きく減っている、左右の靴で減り方がかなり違う、靴を平らな場所に置くと傾くほど減っている場合は、靴本来の安定性も失われています。

また、靴底だけでなく、長く履くことでかかと部分がつぶれたり、靴そのものが変形したりすることもあります。

膝が痛い方は、今履いている靴を裏返して靴底の減り方を見るだけでも、靴を替える時期を考える参考になります。

膝が痛いときは、どのような靴を選べばよいですか?

まず立ったときに、かかと・指の付け根の盛り上がっている部分・つま先までが地面にしっかり接し、足裏全体で安定して立てることが基本です。つま先が浮いてしまうような靴は避けた方がよいでしょう。

さらに歩いたときに、かかとからつま先へ足の動きがスムーズにつながり、最後につま先で地面を蹴りやすい靴を選びます。

靴底が硬すぎるとこの動きがしにくくなるため、実際に履いて歩き、立ったときの足裏の接地と、歩いたときの蹴り出しの両方を確かめて選んでください。

靴はネットで買っても大丈夫ですか?

膝が痛い方の靴選びでは、できれば実際に履いて歩いてから購入することをおすすめします。

同じサイズでも、靴によって幅や形、靴底の硬さや曲がり方は違います。

実際に履いて歩かなければ、足裏でしっかり地面をつかめるか、つま先で自然に蹴り出せるかまでは分かりません。

値段が高ければ必ず良い靴というわけではありませんが、安さだけで選ぶと、靴底の作りや足の安定性が十分でないものもあります。価格だけで決めず、自分の足で履き心地と歩きやすさを確かめて選んでください。

サンダルやスリッパでよく歩くのですが、膝の痛みと関係しますか?

関係することがあります。

サンダルやスリッパはかかとが固定されないため、脱げないように足指へ余計な力を入れたり、足を引きずったり、歩幅を小さくしたりして、普通の靴とは違った歩き方になりやすくなります。

膝に痛みがない方で、履いていて問題がなければ必ずしも避ける必要はありません。しかし、すでに膝が痛い方は、短い距離であってもサンダルやスリッパで歩くのは避け、足全体をしっかり支えられる靴を履くようにしてください。

新しい靴に替えてから膝が痛くなりました。靴が合っていないのでしょうか?

靴を替えた直後から膝の痛みが出たのであれば、靴によって歩き方や足の着き方が変わった可能性はあります。

以前の靴と比べて、靴底の硬さ、かかとの高さ、靴底の厚さ、つま先の曲がりやすさなどが変わると、同じように歩いているつもりでも足から膝へ伝わる力は変わります。

以前の靴では痛くなく、新しい靴を履くと繰り返し痛むのであれば、その靴を無理に履き続けず、以前の靴に戻したときに痛みがどう変わるか比べてみるとよいでしょう。

膝痛にはインソールを入れた方がよいですか?

すべての膝痛にインソールが必要なわけではありません。

足裏の体重のかかり方に偏りがある場合や、左右の脚の長さに差がある場合などでは、インソールを使って足元を補うことがあります。

ただし、合っていないインソールを入れると、それまでとは違う位置に体重がかかり、かえって歩きにくくなることもあります。

膝が痛いという理由だけで入れるのではなく、足の状態や歩き方に合ったものを使うことが必要です。

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