歩くと痛む股関節

座っているときは平気なのに歩くと股関節が痛む、歩き始めだけ痛い、長く歩くとだんだん痛くなるなど、股関節の痛みは歩き方や体重のかかり方によって変わることがあります。ここでは、歩くと痛む股関節についてよくある疑問にお答えします。

歩くと股関節が痛くなるのはなぜですか?

歩くときの股関節には、脚を動かすだけでなく、片脚で身体を支える役割があります。そのため、座っているときには痛くなくても、体重をかけて歩くと痛みが出ることがあります。

股関節の動きが悪くなっていたり、歩くたびに同じ場所へ体重が偏っていたりすると、その部分に負担が繰り返しかかります。

そのため、歩行時の股関節痛では「股関節を動かすと痛いのか」だけでなく、「体重をかけると痛いのか」も大切なポイントになります。

痛みが出るタイミングによって、股関節に負担がかかる場面が違うためです。

座ったあとなどの最初の数歩が痛く、その後に動きやすくなる場合は、動き始めの硬さなどが関係していることがあります。

反対に、最初は平気でも長く歩くほど痛くなる場合は、一歩ごとの負担が繰り返され、股関節や周囲の組織に負担が積み重なっていることが考えられます。

「歩くと痛い」だけでなく、何歩目・何分後くらいから痛むのかを見ることも大切です。

片方の股関節だけ歩くと痛くなるのは、歩き方が悪いからですか?

歩き方だけが理由とは言えませんが、左右で体重のかかり方が違っていることはあります。

人は歩くたびに右脚、左脚と交互に体重を移します。このとき、片方の股関節が動きにくい、骨盤が左右で違う動きをする、反対側の脚をかばっているなどがあると、一方の股関節へ負担が偏りやすくなります。

片側だけ痛む場合は、痛い股関節だけを見るのではなく、左右それぞれに体重を乗せたときの違いも確認する必要があります。

平らな道は大丈夫なのに、坂道や階段を歩くと股関節が痛むのはなぜですか?

坂道や階段では、平らな道より股関節を大きく曲げたり、脚の力で身体を持ち上げたりする必要があるためです。

特に上りでは、股関節を深く曲げた状態から身体を前や上へ運びます。そのため、普段の歩行では問題にならない程度の動きにくさでも、坂道や階段になると痛みとして現れることがあります。

平地では痛くないから股関節に問題がないということではなく、どの動きや角度で痛みが出るのかを見る手がかりになります。

歩幅を広げると股関節が痛くなるのはなぜですか?

歩幅を広げると、前に出した脚だけでなく、後ろに残る脚の股関節も普段より大きく動かす必要があるからです。

股関節の動く範囲が狭くなっていると、その不足分を骨盤や腰の動きで補うようになります。それでも動ききれないと、股関節の前側や周囲に負担がかかり、歩幅を広げたときに痛みが出ることがあります。

無理に大股で歩くより、痛みが出ない歩幅で歩き、なぜ股関節を大きく動かしにくくなっているのかを確認することが大切です。

股関節が痛くても歩いて大丈夫ですか?

痛みの程度や出方によって判断が変わるため、「痛くても歩いた方がよい」と一律には言えません。

軽い違和感程度で、歩いたあとに痛みが残らないのであれば、歩く距離や時間を調整しながら様子を見ることもできます。一方、歩くほど痛みが強くなる、歩いたあとも痛みが長く残る、以前より短い距離で痛むようになっている場合は、無理に歩く量を増やさない方がよいでしょう。

また、急に強い痛みが出た、体重をかけられない、転倒後から痛むといった場合は、運動として歩こうとせず医療機関での確認を優先してください。

歩くと股関節が痛む場合、どのような施術をしますか?

歩くときに痛む場合は、寝た状態で股関節を動かすだけでなく、立ったときや実際に歩いたときの動きも確認します。

例えば、股関節が十分に動かないために骨盤や腰を大きく動かしていたり、左右で体重の乗せ方が違っていたりすると、歩くたびに一部分へ負担が集中します。

そのため、股関節だけを施術するのではなく、股関節の動きや周囲の筋肉・筋膜、骨盤や脚の動きなどを確認し、歩くときの負担が一部分へ偏りにくい状態へ整えていきます。

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