握ると痛む症状

物を握ったときの痛みは、手や指だけでなく、手首、前腕、肘などが関係していることがあります。ここでは、物を握ったときに痛みを感じる方が疑問に思いやすいことについてお答えします。

物を握ると手や腕が痛むのはなぜですか?

物を握るときは、指だけでなく、手首や前腕まで一緒に力を使うためです。

指を曲げる筋肉の多くは前腕から指までつながっており、握るときには手首を安定させる筋肉も働きます。

そのため、指や手首、前腕、肘などに負担がかかっていると、普段はそれほど痛くなくても、握って力を入れたときに痛みが出ることがあります。

握ると痛くて物を落としそうになるのは、握力が落ちているからですか?

握力が落ちたとは限りません。痛くて十分に握れない場合と、実際に力が入りにくくなっている場合があります。

例えば、コップや荷物を持ったときに痛みが強くなり、それ以上握っていられなくなることがあります。この場合は、握る力そのものよりも、痛みのために物を持ち続けられないことが問題になっています。

一方、痛みはそれほど強くないのに握れない、物を何度も落とす、指が動かしにくい、しびれを伴って力が入りにくい場合は、単に痛くて握れない場合とは分けて考える必要があります。

手で物を握っているのに、肘や前腕が痛むのはなぜですか?

指を曲げて握るための筋肉の多くが前腕にあり、その筋肉は肘の近くまでつながっているためです。

物を強く握るほど前腕の筋肉にも力が入り、手首を安定させる筋肉も働きます。

そのため、手や指には痛みがなくても、握ったときに前腕や肘の方へ痛みが出ることがあります。

握ると痛いのですが、そのまま仕事や家事で使っていて大丈夫ですか?

軽い動作まで完全にやめる必要はありませんが、握るたびに強い痛みが出る動作を繰り返すのは避けた方がよいでしょう。

特に、強く握る、重い物を片手で持つ、長時間同じ作業を続けるなど、痛みがはっきり増える使い方は負担が重なります。

仕事や家事を続ける場合は、持ち方を変える、両手を使う、一度に行う時間を短くするなど、痛みが出にくい方法に変えてみてください。

なるべく手を休ませているのに、握るとまだ痛いのはなぜですか?

手を休ませているつもりでも、日常生活では握る動作を完全になくすことが難しいためです。

ペットボトルのふたを開ける、ドアノブを回す、バッグを持つ、掃除道具を握るなど、普段は負担と思わない動作でも手や前腕には力が入っています。

また、痛みが少し落ち着いても、強く握ったときに負担がかかる部分がまだ十分に回復していなければ、普段は平気でも握ったときだけ痛みが残ることがあります。

握ると痛いときは、握力を鍛えた方がよいですか?

普通に握るだけでも痛む時期は、強く握るトレーニングを繰り返さない方がよいでしょう。

握力トレーニングは、痛みが出ている握る動作にさらに負荷を加えるため、痛みが強い時期に行うとかえって負担を増やすことがあります。

まずは日常生活で物を握ったときの痛みが落ち着いてから、弱い力から徐々に負荷を戻していきます。運動中だけでなく、その後や翌日に痛みが強くならない程度を目安にしてください。

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