変形性膝関節症と診断されると、「軟骨がすり減っているから仕方がない」「このまま歩けなくなるのでは」と不安になる方も少なくありません。しかし、膝の変形の程度と、実際に感じる痛みや動きにくさは必ずしも同じではありません。
ここでは、変形性膝関節症についてよくある疑問にお答えします。
- 変形性膝関節症になると、なぜ膝が痛くなるのですか?
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軟骨のすり減りだけで痛むのではなく、関節の中の炎症や腫れ、膝を支える筋肉の働き、膝の一部分に集中する負担などが重なって痛みにつながります。
軟骨そのものには痛みを感じる神経がほとんどないため、「軟骨が減った量=痛みの強さ」ではありません。
関節の周りに炎症が起きたり、体重をうまく筋肉で受け止められず関節へ負担が集中したりすることで、立ち上がりや歩行、階段などで痛みを感じやすくなります。
- 軟骨がすり減っているのに、痛い日と楽な日があるのはなぜですか?
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膝の変形は同じでも、関節の中の炎症や腫れ、筋肉の緊張、膝の動きやすさは日によって変わるからです。
例えば、膝に負担がかかった翌日は関節の中に炎症が起きて痛みが強くなることがあります。反対に、炎症が落ち着き、筋肉や関節が動きやすい日は、同じ変形があっても痛みが軽く感じられることがあります。
つまり、日によって痛みが変わるのは、骨の変形が毎日変化しているのではなく、その周りの状態が変化しているためです。
- レントゲンで変形が強いと言われたら、痛みも強くなるのでしょうか?
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必ずしも変形の程度と痛みの強さが比例するわけではありません。
レントゲンでは骨の変形や関節のすき間などを確認できますが、実際の痛みには炎症、筋肉の働き、関節の動き、体重のかけ方なども関係します。
そのため、変形が目立っていても比較的よく歩ける方がいる一方で、変形がそれほど強くなくても痛みを強く感じる方もいます。
- 変形した膝は元の形に戻らないのに、痛みが楽になることはあるのですか?
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あります。変形した骨やすり減った軟骨を元の状態に戻すことと、痛みや動きやすさを変えることは別だからです。
膝にかかる負担が偏っている場合、その負担のかかり方を変えたり、関節の動きを整えたり、身体を支える筋肉が働きやすくなったりすることで、同じ膝の形でも痛みが変化することがあります。
そのため、変形があるから何をしても変わらない、と考える必要はありません。
- O脚が強くなってきたのは、変形性膝関節症と関係がありますか?
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関係することがあります。変形性膝関節症では膝の内側に負担が偏り、変形が進むにつれてO脚が目立ってくることがあります。
反対に、もともとのO脚や体重のかけ方によって膝の内側に負担が集中し、それが長く続くことも膝にとって負担になります。
そのため、膝の形だけを見るのではなく、立ったときや歩いたときにどこへ体重がかかっているのかを見ることも大切です。
- 変形性膝関節症なら、太ももの筋肉を鍛えればよいのでしょうか?
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筋力を保つことは大切ですが、強く鍛えれば鍛えるほどよいわけではありません。
痛みのために膝をかばっている状態では、筋肉がうまく働く前に関節へ体重がかかっていることがあります。その状態でスクワットなどを繰り返すと、かえって膝への負担が増える場合があります。
筋肉の強さだけでなく、立ち上がるときや歩くときに必要な筋肉がきちんと働いているかを考えながら、今の膝に合った運動量にすることが重要です。
- 膝に水がたまるのは、変形性膝関節症が悪化したからですか?
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水がたまったからといって、それだけで変形が急に進んだとは判断できません。
膝に水がたまるのは、関節の中で炎症が起こり、関節を滑らかに動かすための液体が増えている状態です。歩き過ぎや膝への負担が増えたあとなどにも腫れが強くなることがあります。
大切なのは水だけを見るのではなく、なぜ膝の中で炎症が続いているのかを考えることです。
- 注射や湿布で一度楽になっても、また痛くなるのはなぜですか?
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痛みや炎症が一時的に落ち着いても、膝に負担をかけている動きまで変わったとは限らないためです。
歩くたびに同じ場所へ体重が偏る、股関節や足首が十分に動かず膝が代わりに負担を受けるなどの状態が残っていると、日常生活を続けるうちに再び痛みが出ることがあります。
痛みを抑えることに加えて、膝へ繰り返し負担がかかる理由も見直すことが大切です。
- 変形性膝関節症になると、このまま進行して歩けなくなるのでしょうか?
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変形性膝関節症と診断されたからといって、必ず歩けなくなるわけではありません。
変形の進み方や症状には個人差があり、膝に変形があっても長く歩けている方もいます。反対に、痛いからと動かなくなる期間が長くなると、太ももの筋力が落ち、膝を支えにくくなってさらに歩くのがつらくなることがあります。
変形そのものだけを見るのではなく、現在どのくらい膝が動くのか、どのくらい歩けるのか、筋力を保てているのかも重要です。


