椅子から立つときだけ膝が痛む、低い椅子だと特に立ちにくい、立ったあとの一歩目まで痛むなど、立ち上がるときの膝痛にもさまざまな出方があります。
ここでは、立ち上がるときに膝が痛む方からよく聞かれる疑問にお答えします。
- 座っている間は痛くないのに、立ち上がる瞬間だけ膝が痛むのはなぜですか?
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座っているときにはかかっていなかった体重が、立ち上がる途中で一気に脚へ移るからです。
特にお尻が椅子から離れる瞬間は、膝を曲げたまま足で体重を支え、そこから身体を持ち上げます。このときに膝へ痛みが出やすくなります。
座って膝を曲げ伸ばしするだけでは痛くないのに、立ち上がると痛む場合は、膝を動かすことよりも「体重をかけた状態で膝に力を入れること」が痛みと関係している可能性があります。
- 低い椅子やソファから立つときほど膝が痛いのはなぜですか?
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低い場所ほど膝が深く曲がった状態から立たなければならないためです。
例えば、高めの椅子では比較的楽に立てるのに、低いソファ、風呂の椅子、床などから立つと痛い方がいます。
膝が深く曲がるほど、立つときにはそこから大きく膝を伸ばさなければなりません。そのため、膝を深く曲げた状態で力を入れることが苦手な方ほど、座る場所が低くなると痛みが出やすくなります。
- 長く座っていたあとに立つと痛いのに、すぐ座ってもう一度立つと楽なのはなぜですか?
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長く膝を曲げたままにしたあとと、一度動かしたあとの膝では動きやすさが違うからです。
長時間座ったあとに立つときは、曲げたままだった膝をいきなり体重をかけながら伸ばします。そのため最初の一回に痛みが出ても、一度立って歩いたあとでは膝の曲げ伸ばしがしやすくなり、次の立ち上がりでは痛みが軽くなることがあります。
車から降りるときや食事のあとなど、長く座ったあとほど痛いという方では、この違いがよくみられます。
- 立ち上がったあと、最初の一歩や二歩だけ膝が痛むのはなぜですか?
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立ち上がった直後に、痛い膝を十分に伸ばせないまま歩き始めていることがあります。
膝が少し曲がったままでは、立っているだけでも太ももに力を入れて身体を支えなければなりません。その状態で一歩目を出すため、最初だけ痛みが強くなります。
何歩か歩くと膝が伸びて普通に歩けるのであれば、歩行そのものよりも「座った状態から膝を伸ばして歩き始めるまで」の動きに問題が出ていることが考えられます。
- 立ち上がるとき、膝に手をついて押すと楽なのはなぜですか?
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手で太ももや膝を押すことで、脚だけで身体を持ち上げなくて済むからです。
実際に膝が痛い方では、無意識に両手を太ももや膝へついて「よいしょ」と立つことがあります。
これは単なる癖とは限りません。手を使わないと痛いのに、手を使えば楽に立てるのであれば、膝に体重をかけて身体を持ち上げる動作を手で補っていると考えられます。
- 立つときに身体を前へ倒すと楽なのに、身体を起こしたままだと膝が痛いのはなぜですか?
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身体を前へ倒すと、お尻を浮かせる前に体重を足の上へ移しやすくなるからです。
反対に、身体を起こしたまま立とうとすると、お尻が後ろに残った状態から脚の力で身体を持ち上げることになり、膝への負担が大きくなります。
実際には、足を少し手前へ引き、身体を前へ倒してから立つだけで楽になる方もいます。
立ち方によって痛みが大きく変わる場合は、膝の状態だけでなく、立ち上がるときの身体の使い方も痛みに影響しています。
- 立ち上がるときに片方の脚ばかり使ってしまうのはなぜですか?
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痛い側の膝へ体重をかけるのを避け、反対側の脚で身体を持ち上げていることが多いためです。
本人は普通に立っているつもりでも、痛い側の足を少し前へ出したり、身体を反対側へ傾けたりして、楽な脚へ体重を逃がしていることがあります。
この立ち方を続けていると、痛い側の脚をますます使わなくなり、左右の脚の使い方の差が大きくなることがあります。
立ち上がるときに毎回同じ側へ身体が傾く方は、どちらの脚で身体を持ち上げているかを見ると分かりやすいです。
- 立ち上がるときの膝痛は、スクワットで筋力をつければよくなりますか?
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立ち上がる力をつける目的ではスクワットが役立つこともありますが、痛い状態で繰り返せばよいわけではありません。
スクワットは、膝を曲げた状態から体重を支えて伸ばすため、椅子から立ち上がる動作とよく似ています。
そのため、立ち上がるたびに痛い方が深いスクワットを繰り返すと、痛みが出ている動作を何度も行うことになります。
まずは高めの椅子では痛くないのか、低くなると痛むのか、手を使えば楽なのかなどを確認し、現在どの程度の曲げ方や負荷なら痛みなくできるのかを見ながら運動量を調整することが大切です。


