筋・筋膜性腰痛

筋・筋膜性腰痛は、腰の筋肉や、それを包む筋膜の状態が関係して起こる腰痛です。腰の張りや重だるさが続く、動き始めに痛むなど、症状の出方には特徴があります。ここでは、筋・筋膜性腰痛についてよくある疑問にお答えします。

筋・筋膜性腰痛とはどのような腰痛ですか?

腰の筋肉や、筋肉を包んでいる筋膜に負担がかかることで起こる腰痛です。

筋膜は筋肉同士が引っかからず滑らかに動くためにも大切な組織です。疲労や長時間の同じ姿勢などで筋肉が緊張し、筋膜の滑りが悪くなると、身体を動かしたときに張りや重だるさ、痛みを感じやすくなります。

筋肉や筋膜が硬くなると、なぜ腰が痛くなるのですか?

筋肉が伸び縮みしにくくなり、身体を動かすたびに同じ部分へ負担が集中しやすくなるためです。

筋膜の滑りが悪くなると、隣り合う筋肉も別々に動きにくくなります。その状態で前かがみや立ち上がりなどを繰り返すと、腰の一部が引っ張られたり緊張し続けたりして、痛みにつながります。

腰を押すと硬いところや痛いところがあるのはなぜですか?

負担が集中している筋肉では、部分的に強く緊張して硬くなっていることがあります。

その部分を押すと、そこだけ痛むこともあれば、少し離れたところまでズーンと響くように感じることもあります。ただし、硬いところを強く揉めばよいというわけではなく、なぜその筋肉に負担が集中しているのかを見ることが大切です。

動き始めは痛いのに、動いていると楽になることがあるのはなぜですか?

同じ姿勢を続けたあとには筋肉や筋膜が動きにくくなっていますが、身体を動かすことで少しずつ滑らかに動き始めるためです。

そのため、朝の起き上がりや長く座ったあとの最初の数歩はつらくても、しばらく動いていると軽く感じることがあります。ただし、使い続けて再び疲労すると、あとから張りや痛みが強くなることもあります。

マッサージでほぐしても、また腰が張ったり痛くなったりするのはなぜですか?

硬くなった筋肉だけをほぐしても、そこへ負担を集めている状態が変わっていなければ、再び緊張するためです。

例えば、身体を支える筋肉がうまく使えていないと、一部の腰の筋肉が代わりに働き続けます。そのため、痛いところをほぐすだけでなく、なぜ同じ筋肉ばかりに負担がかかるのかを確認する必要があります。

レントゲンやMRIで異常なしでも、筋肉や筋膜が痛みに関係することはありますか?

あります。レントゲンやMRIで骨や椎間板などに明らかな異常が見つからなくても、筋肉や筋膜の緊張や滑りの悪さが痛みに関係していることがあります。

筋肉や筋膜の動きは画像だけでは分からないこともあるため、実際に身体を動かしたときの痛み方や、筋肉の硬さなども確認することが大切です。

筋・筋膜性腰痛ではどのような施術をするのですか?

痛い筋肉をただ揉むのではなく、どの筋肉に負担が集中しているのか、筋肉や筋膜が滑らかに動いているかを確認して施術します。

硬くなった筋肉や筋膜の動きを整えるだけでなく、腰と一緒に働く筋肉の使われ方も確認します。状態に応じて手技と特殊機器を使い分け、腰の一部分だけが働き続ける状態を減らしていきます。

筋・筋膜性腰痛はストレッチをすれば良くなりますか?

ストレッチが合う場合もありますが、硬いところを強く伸ばせばよいとは限りません。

筋膜の滑りが悪かったり、一部の筋肉だけに負担が集中していたりすると、強く伸ばすことでかえって痛みが出ることもあります。痛みを我慢して伸ばすのではなく、どの部分が動きにくいのかを確認し、状態に合った動かし方をすることが大切です。

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