腕を上げると痛む

腕は上がるものの、途中の角度で痛む、横から上げると痛む、上まで上げ切ると痛むなど、痛みの出方には違いがあります。ここでは、腕を上げたときに肩が痛む場合によくある疑問についてお答えします。

腕を上げると肩が痛むのはなぜですか?

腕を上げるときに、肩の中にある筋肉や腱、関節を包む部分などに負担がかかったり、腱などが骨の間で圧迫されたりすることで痛みが出ることがあります。

腕を上げるときは、腕の骨が肩の関節の中で滑ったり回ったりしながら、肩甲骨も一緒に動きます。この動きがうまく合わないと、一部に負担が集中して痛みが出やすくなります。

腕を上げる途中の角度だけ痛むのはなぜですか?

腕を上げる途中で、肩の中にある腱やクッションの役割をする組織が骨の間で圧迫されることがあります。

腕を上げるときは、腕の骨が肩の関節の中で滑ったり回ったりしながら、肩甲骨も一緒に動きます。この動きによって、肩の中にある腱などが通るスペースが保たれます。

ところが、腕の骨が関節の中でうまく動かなかったり、肩甲骨との動きが合わなかったりすると、そのスペースが狭くなり、腱などが骨の間で圧迫されやすくなります。そのため、上げ始めや上げ切ったところでは平気でも、途中の角度だけ痛むことがあります。

このように、腕を上げたときに肩の中で腱などが圧迫される状態を、インピンジメントと呼びます。

腕を前から上げるのと横から上げるので、痛みが違うのはなぜですか?

腕を上げる方向によって、肩関節の動き方や負担がかかる部分が変わるためです。

前から上げる場合と横から上げる場合では、腕の骨の回り方や肩甲骨の動き方が同じではありません。そのため、横から上げたときだけ痛い、前からなら比較的上げやすいといった違いが出ることがあります。

どの方向で痛むかを見ることは、肩のどの動きで負担がかかっているのかを考える手がかりになります。

腕を上げると肩の前側が痛むのはなぜですか?

肩の前側には、腕を動かす筋肉の腱などが通っているため、腕を上げる動作で負担がかかると前側に痛みを感じることがあります。

また、腕の骨が肩の関節の中でうまく動かないと、前側の組織に負担が集中することもあります。

そのため、肩の前が痛いという場所だけで判断するのではなく、どの方向・角度で痛むのかも一緒に確認することが重要です。

腕を上まで上げ切ると肩が痛むのはなぜですか?

腕を高く上げるほど、肩関節だけでなく肩甲骨や鎖骨、背中まで大きく動く必要があるためです。

これらの動きが十分に出ないと、その不足分を肩関節だけで補おうとして、上げ切るところで肩に負担が集中することがあります。

途中までは痛くないのに最後だけ痛む場合は、腕が上がるかどうかだけでなく、最後までどのように肩や肩甲骨が動いているかを見る必要があります。

腕を上げるときより、下ろすときに肩が痛むことがあるのはなぜですか?

腕を下ろすときも、肩の筋肉は力を抜いているわけではなく、腕が急に落ちないように支えながらゆっくり動かしています。

そのため、腕を支える筋肉や腱に負担があると、上げるときよりも下ろすときに痛みを感じることがあります。

上げる動作だけでなく、どの位置から下ろすと痛むのかも肩の状態を確認する手がかりになります。

腕を上げると痛いときは、動かさない方がよいですか?

まったく動かさない方がよいとは限りませんが、痛みを我慢して何度も上げるのも避けた方がよいです。

特に毎回同じ角度で痛む場合は、その位置で肩の中の組織に負担が集中していることがあります。痛みの出るところまで勢いをつけて何度も動かすのではなく、まずどの動きで痛みが出ているのかを確認することが大切です。

腕を上げると痛む場合、どのような施術をするのですか?

まず、腕を前・横などどの方向へ上げると痛むのか、どの角度から痛みが出てどこで楽になるのかを確認します。

さらに、腕の骨が肩の関節の中で滑らかに動いているか、肩甲骨が一緒に動いているか、周囲の筋肉や腱などに負担が集中していないかを確認します。

そのうえで、痛む場所だけを施術するのではなく、腕を上げたときに肩へ負担が集中している動きを見つけ、状態に合わせて施術を行います。

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