すべり症は、背骨の一部が前後にずれた状態です。「背骨がずれていると言われたけれど大丈夫なのか」「ずれた骨を元に戻す必要があるのか」など、不安に感じる方も少なくありません。ここでは、すべり症についてよくある疑問にお答えします。
- すべり症とはどのような状態ですか?
-
背骨を作っている一つ一つの骨が、上下の骨に対して前または後ろへずれた状態です。
ずれがあるだけで必ず症状が出るわけではありませんが、腰を支える関節や椎間板などに負担がかかったり、神経の通り道が狭くなったりすると、腰の痛みや脚のしびれなどにつながることがあります。
- すべり症と言われましたが、背骨がずれていても大丈夫なのですか?
-
背骨がずれているからといって、必ず強い症状が出るわけではありません。
画像ですべりが確認されても、ほとんど症状がない方もいます。反対に、ずれた部分の関節や椎間板、周囲の筋肉などに負担が集中すると、腰痛や脚の症状につながることがあります。
そのため、ずれているという画像だけでなく、実際にどのような動きで症状が出るのかを見ることが大切です。
- 背骨がずれていると、なぜ腰が痛くなるのですか?
-
ずれそのものだけでなく、ずれた部分を周囲の関節や筋肉などが支え続けることで、腰に負担が集中するためです。
背骨は骨だけで支えているのではなく、椎間板や関節、靱帯、筋肉などが一緒に支えています。そのバランスが崩れると、一部の関節や筋肉に負担が集中し、腰の重だるさや痛みにつながることがあります。
- すべり症があっても、腰が痛くないことはありますか?
-
あります。画像ですべり症が確認されても、腰痛をほとんど感じない方もいます。
骨のずれの程度と痛みの強さがそのまま比例するわけではなく、関節の動きや周囲の筋肉、神経への負担なども症状に関係します。
そのため、すべり症が見つかったからといって、現在の腰痛がすべて骨のずれだけによるものとは限りません。
- すべり症で、お尻や脚まで痛んだりしびれたりするのはなぜですか?
-
背骨のずれによって、腰から脚へ向かう神経の通り道に負担がかかることがあるためです。
神経に負担がかかると、腰だけではなく、その神経が続いているお尻や太もも、ふくらはぎなどに痛みやしびれを感じることがあります。
そのため、すべり症では腰痛が中心の方もいれば、脚の症状のほうを強く感じる方もいます。
- ずれた背骨を元の位置に戻せば、すべり症は良くなるのですか?
-
すべり症の施術は、ずれた骨を力で押して元の位置へ戻すものではありません。
一度変化した骨の形や位置そのものを、手技で元通りにすることはできません。大切なのは、ずれている部分へ必要以上に負担を集中させないことです。
当院では、腰や骨盤などの関節の動きや身体の使い方を確認し、すべり症の部分にかかっている負担を減らすことを考えて施術します。
- すべり症は、さらに背骨がずれていくことがありますか?
-
すべり症の種類や身体の状態によっては、ずれが進むことがありますが、すべての方で進行するわけではありません。
大切なのは、すべり症があるというだけで必要以上に怖がるのではなく、腰へ繰り返し大きな負担がかかっていないか、症状が変化していないかを見ることです。
- すべり症があると、腰を反らさないほうがよいですか?
-
腰を反らしたときに痛みや脚のしびれが強くなる場合は、無理に反らす動きを繰り返さないほうがよいでしょう。
すべり症では、腰を強く反らすことでずれている部分や神経の通り道に負担がかかり、症状が強くなることがあります。
ただし、腰をまったく動かしてはいけないということではありません。どの動きで症状が出るのかを確認し、その方に合った身体の使い方を考えることが大切です。


