しゃがむと痛む膝

普段はそれほど気にならなくても、深くしゃがんだときに膝が痛むことがあります。また、痛みだけでなく、詰まりや引っかかりを感じる方もいます。

ここでは、しゃがむと膝が痛む方が疑問に感じやすいことを中心にお答えします。

浅く曲げるのは平気なのに、深くしゃがんだときだけ膝が痛むのはなぜですか?

膝は深く曲げるほど、関節の中で接する場所や圧力のかかり方が変わるためです。

歩く程度の曲げ伸ばしでは痛くなくても、深くしゃがむと太ももの骨とすねの骨の間や、お皿と太ももの骨の間に強い圧力がかかります。また、半月板など関節の中の組織も深く曲げるほど圧迫されます。

そのため、普段は問題なく動けても、最後まで深くしゃがんだときだけ痛みが出ることがあります。

しゃがむと膝の中が詰まる、引っかかるように感じるのはなぜですか?

膝を深く曲げる途中で、関節の動きが滑らかに続かなくなっていることが考えられます。

膝は単純に折れ曲がるだけではなく、曲げるにつれて骨同士の位置が少しずつずれたり回ったりします。

この動きが途中でうまくいかなかったり、半月板など関節内の組織が刺激されたりすると、「これ以上曲がらない」「中で何かが挟まる」「ある角度だけ引っかかる」と感じることがあります。

強く引っかかるところを何度も無理に曲げると、かえって膝を刺激してしまうため注意が必要です。

正座はできるのに、しゃがむと膝が痛むのはなぜですか?

同じように膝を深く曲げていても、膝にかかっている体重が違うからです。

正座では、お尻やすねなどにも体重が分散します。一方、しゃがむ動作では足で身体を支えながら膝を深く曲げるため、膝には体重を支える力が加わります。

そのため、膝を深く曲げること自体はできても、体重をかけながら曲げると痛む方がいます。

正座では平気で、しゃがむと痛むのであれば、「曲げる動き」より「体重をかけながら曲げる動き」で痛みが出ていることが分かります。

しゃがむと痛い場合でも、膝が硬くならないように深く曲げた方がよいですか?

痛みを我慢して、一番深いところまで曲げる必要はありません。

例えば、半分程度までは痛くないのに、そこから深くすると痛むのであれば、まずは痛みの出ない範囲で膝を動かします。

「硬くなると困るから」と痛いところまで毎日しゃがみ込むと、同じ部分へ繰り返し負担をかけてしまいます。

膝を動かすことと、痛みを我慢して深くしゃがむことは分けて考えた方がよいでしょう。

仕事や家事で、どうしてもしゃがまなければならない場合はどうすればよいですか?

しゃがむ回数だけでなく、深く曲げたまま体重をかけている時間を減らしてください。

低い位置で作業するときは、小さな椅子に座る、片膝を床につく、立つときに手をつくなど、膝だけで身体を支え続けないようにします。

特に、しゃがんでいる間より立つときに痛む方は、立ち上がる瞬間に膝へ強く力を入れない工夫が有効です。

完全にしゃがまない生活に変えるのではなく、「深く曲げた状態で長く作業する」「何度も連続して立ち座りする」といった負担を減らす方が、日常生活では取り入れやすいでしょう。

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